【おすすめTED’s talk】コンパスを持つという考え方 | VUCA時代を生きるすべての方へ

【おすすめTED’s talk】コンパスを持つという考え方 | VUCA時代を生きるすべての方へ

2021年4月6日
TED

TED とは

TED (Technology Entertainment Design) は毎年カナダで開催されている世界的な講演会です。インターネットで配信されており、世界中どこでも見ることができます。TEDでは各界の著名人たちが、自身のテーマについて熱弁をふるいます。TEDを視聴すると、教養が得られる、スピーカーのプレゼン方法が学べる、英語力が身に着くなど、たくさんのメリットがあります。

私もTEDが好きです。プロフェッショナルたちが情熱をもってプレゼンしている姿にしびれます。この記事では私が視聴した中で、ぜひご覧いただきたいトークについて紹介します。

VUCAの時代

VUCAという言葉をご存知でしょうか?

VUCAとは、Volatility(不安定さ)、Uncertainty(不確定さ)、Complexity(複雑さ)、Ambiguity(曖昧さ)の4つの頭文字から取った言葉です。

大企業が安泰な時代は終わり、先行きの見えない時代になりました。終身雇用が終わり、約束された生活もない。VUCAとは現代を象徴する言葉です。

この時代を生き抜くために、どんな考え方が必要なのでしょうか。ビジネス書にヒントを求めるのも良いかもしれません。この記事では、私のお気に入りの動画を紹介したいと思います。

本編 ‘ Want to innovate? Become a “now-ist” ‘

スピーカーはMITメディアラボの伊藤穣一さんです。

もしお時間がある方はぜひ動画を見てみてくださいね。英語ですが、日本語字幕を設定できます。

Want to innovate? Become a “now-ist” / Joi Ito

とにもかくにも、まず流暢な英語に驚かされます。こんなきれいな英語が喋れるようになりたいものです…。

I wanted to know what was going on with the reactor, what was going on with the radiation, whether my family was in danger. 

私は原子炉で何が起きてるのか、放射線はどういう状況なのか、(日本にいる)家族が危機にさらされているのかが知りたかったのです。
So I did what instinctively felt like the right thing, which was to go onto the Internet and try to figure out if I could take matters into my own hands.

その時、直感的に思ったのです。インターネットを使って、自分の力で解決できるのではないかと。

お話は、東日本大震災での伊藤さんご自身の経験から始まります。放射線量を測定するために、ガイガーカウンター(放射線測定器)を開発しデータを収集されました。

So the Internet caused innovation, at least in software and services, to go from an MBA-driven innovation model to a designer-engineer-driven innovation model, 

少なくともソフトとサービスの分野では、インターネットによって、MBA主導のイノベーションモデルからデザイナーと技術者主導のモデルへと移行したのです。

インターネットの登場によって、従来型の開発モデルがどのように変わったかが述べられています。GoogleやFacebookなど、技術者主導の開発に移行した例が挙げられています。従来の「パワポで説明資料を作って承認をもらい、それから予算をもらい、開発に着手する。」といった流れではなくなったんですね。

私も開発の現場にいますが、日本企業では従来型がまだまだ根強い感覚です。シリコンバレー(アメリカ)や深セン(中国)の日本版が出現しないのは、従来型の開発スタイルが1つの理由かもしれません。自由に開発をしてすぐに売る、一度経験してみたいです。

I've got Wikipedia on my cell phone, and it feels like they assume you're going to be on top of some mountain all by yourself with a number 2 pencil trying to figure out what to do when in fact you're always going to be connected, you're always going to have friends, and you can pull Wikipedia up whenever you need it

教育は「たった1人、どこかの山の頂でHBの鉛筆1本だけで問題解決すること」が前提とされているようです。しかし実際には私達は常につながっていて、いつでも仲間がいて、必要ならWikipediaで調べられるのです。
Compass over maps. ... by having a very strong compass, we eventually got to where we were going, ...

「地図よりコンパス」 ... 強力なコンパスを持つことで、目指すべき方向がわかりました。

1人1台スマホを持つ現代、いろんなことが調べられるようになりました。検索すればすぐに出てくることを、闇雲に丸暗記することが教育なのでしょうか。今はいつでも調べることができて、いつでも仲間を集めることができる。このお話を聞いて、従来の教育は時代遅れに感じました。

そして「地図よりコンパス」この言葉が動画のハイライトかなと思っています。

未来を考えるとき、自分のキャリアを考えるとき、私には常に不安がつきまとっていました。AIが人間の仕事を奪うと言う方もいます。でも、考えても分からないんですよね。

スマホだって、ここ10年で爆発的に普及したものでした。次の10年、何が私たちの生活を変えるのかもわかりません。テクノロジーの進化だけでなく、災害など予期せぬ負の変化もあります。大切なのはどういう方向に進むのか、地図を描くのではなくコンパスを持つという考え方です。この考え方により、私は少し気持ちが楽になりました。

「5年後10年後、どうなっていたいですか?」面接での鉄板質問ではないでしょうか。あるいは先輩上司から聞かれたかもしれません。この質問に対して、「地図」で答えるのは非常に難しいと思います。私も正直「わかりません」と答えたくなります。でも自分がどんな「コンパス」を持っているか、常に訪れる変化に対してどういう進み方をしようと思っているかについては、考える余地があるのではないでしょうか。

これからの人生は「航海」そのものだと思います。数km先は霧がかっていて、風向も安定せず、いつ荒波がくるかもわかりません。でもコンパスさえあれば、進路を取ることができます。強いコンパスを持ち、常に軌道修正をしながら人生を進んでいきたいなと思うのでした。最後までお読みいただきありがとうございました!(麻江)